ヒータにC/Cコンポジット素材(炭素-炭素複合材)を使用することで、最高使用温度2,000℃までの迅速な昇温・降温を実現した高温炉です。必要に応じて高温炉に付帯するユーティリティ(電源/冷却水循環装置等)も併せてご準備いたします。
急速昇温(500℃ → 2,000℃を約1分)/急速降温(2,000℃ → 100℃を60分以内)が可能なため、過酷な条件での焼成や試験サイクル時間の短縮が可能です。
熱源に強固なC/Cコンポジットを素材に採用しているため、カーボンや金属を使用したヒータ製品と比較して長寿命化が期待できます。またC/CコンポジットはX線透過性が高いため、試料溶融の様子をX線を用いて観察できます(撮影環境は別途ご準備ください)
本体は事務デスク1台分のスペースで設置できるほど小型化されています。(運用には別途コントローラ、真空排気ポンプ、絶縁トランス等が必要です)
最高使用温度 | 2,000℃ |
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使用雰囲気 | 真空、不活性ガス(N2、Ar) |
電源 | 40V 6kVA |
加熱有効エリア | Φ35×40mm |
冷却方法 | 空冷及び水冷式 |
耐圧 | 0.2MPa |
質量 | 約8kg |
寸法 | 450(w)×250(D)×500(H)mm |
円筒状のヒータで試料台を囲み、ヒータの外周は断熱材とステンレス製チャンバーを被せています。炉内の温度制御は内部の熱電対で行いますが、オプションの放射温度計をチャンバー上部に設置し試料温度の直接測定も可能です。